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会社員の哲学 増補版
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会社員の哲学 増補版
柿内正午
2021年に刊行された『会社員の哲学』の新書サイズの増補版。
サラリーマンという賃金労働システム。
多くの日本人が従事するこのシステムが生み出す社会の問題に考えを巡らせる。
そこにあるのは生易しい机上の空論ではなく、どこまでもリアルな哲学なのである。
そして、その哲学は誰にでもある。
読書日記『プルーストを読む生活』も人気を博している会社員であり文筆家、柿内正午さんによる「無名で、凡庸な会社員が書く当事者研究であり、民族誌であり、思想書であり、哲学書」
「素人が哲学や政治や経済を語るという、本来まったく普通のことが、異様なことのように捉えられるのは非常におかしい。
僕は素人として、いけしゃあしゃあと、生煮えの持論を振りかざしてみようと思う。あらゆるイズムで簡単にわかった気になることもできる限り避けながら、自分個人の生活から、これはしっくりくるなあという考えだけを頼りに、いったん自分で考えてみたことを、素人臭い手法で書き進めていこうと思う。
この試みはまた、素人であることの肯定が、そのまま無思慮や専門知の軽視を意味するわけではないということの表明にもなるだろう。
まず自分の手持ちの語彙で言葉にしてみないことには、より確度の高い知識へのアクセスもできないんじゃないか。
自分の頭で考えるというのは、自分に都合のいい世界観だけに従順な生徒根性でもなければ、自意識過剰で安易な逆張り精神でもない。
なんかもっとよりよく生きたいなーという、それ自体はなんの変哲もない欲求から始めてみることなのだと、僕は考えている。 」
※本文より
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